チシオモミジ

くるくるには、7本ぐらいモミジが植わっている。

もともと日本庭園だったから、モミジは必須アイテム。

モミジは植木の代表選手。種類が多く、熱心な愛好家が多い。

写真のモミジは、チシオモミジ。

春に芽吹いてくる新葉が、まるで血汐のように真っ赤だから。

よく、紅葉していると間違われるけど、もともと紅い葉のモミジなんです。

ほかに紅い葉のモミジといえば、ノムラモミジがあるけど、

ノムラモミジが年中、真っ赤なのに対し、

チシオモミジはいまごろから、葉色が緑色に変化していく。

そのさまがとってもさりげなく、得も言われぬ品がある。

紅から緑へと移ろってゆくグラデーションが日の光を浴びてとっても奇麗。

そして秋には、正真正銘、紅葉していく。

 しかし・・・・、しかしだ。

自分はこのあたりで、美しく紅葉したモミジを見た記憶がない。

それは何故かぁーというと、モミジが塩害に弱いから。

台風がきて、潮まじりの雨風を浴びると、モミジの葉はひとたまりもなく、

ちりちり枯れる。

秋には紅くなる葉っぱ自体が、樹に残ってない。

鶴岡八幡宮から向こうあたりなら、海からもかなり遠く、

だいじょうぶなのかもしれない。

 

今年の一発目の台風襲来は、幸運なことに軽微で、事なきを得た。

ああ、今年は奇麗なモミジの紅葉が見たいなぁ。